建物を、次世代へ。
事業連携で生み出す
「建物の最適解」
建築事業部×ビル管理事業部
建物の安心・安全な環境を維持し、持続的価値を提供する「ビル管理事業」と、提案・設計から新築・リニューアルまで担い、建物をアップデートする「建築事業」。戸田ビルパートナーズでは、この2つの事業を緊密に連携させることで、価値創出につなげている。両部門を率いる2人に、それぞれの事業部の特徴から連携がもたらすシナジー、未来のビジョンまで語り合ってもらった。
T.O.(1998年入社)
建築事業部 建築部 部長
建築部門で長年にわたって施工管理の現場経験を積み、1998年に中途入社。現在は部長として、新築工事をはじめ、既存テナントの入退去工事、建物のリニューアルや大規模修繕など、建築全般のプロジェクトを幅広く統括している。
T.W.(1994年入社)
ビル管理事業部 業務第三部 部長
設備管理の現場からキャリアをスタートさせ、現在は業務第三部の部長として首都圏エリアのマネジメントを担当。オフィスや病院など多数の管理物件を統括し、日々、建物を万全な状態で維持管理している。
1. ビル管理と建築、それぞれの役割
建物の日常を支える「かかりつけ医」と、再生を担う「外科医」
T.O. :
(以下、O) 私たち建築事業部の仕事は、テナントさまの入退去に伴う原状回復工事や入居工事だけではありません。古くなった建物の機能を刷新するリニューアルや外壁を一新する大規模修繕、新しいビルを一から建てる新築工事など、建物に関するありとあらゆる建築施工を手掛けています。
建築事業は、着工から竣工まで、限られた時間の中で建物を形にする仕事です。いかなる工事も、スケジュール遵守が欠かせません。そのため休日や夜間工事もありますが、作業時間は基本的に朝8時~17時で、日中の勝負になります。
T.W. :
(以下、W) ビル管理事業部は、設備・清掃・警備といった業務を通じて、建物の快適な環境を維持し、持続的な価値を提供することがミッションです。管理対象もオフィスビルから病院や学校、介護施設など多岐にわたります。
ビル管理事業では、建物を24時間365日、常に安心・安全に保つことが求められます。人がいない夜間や早朝に清掃や点検を行うことも多いですし、台風などで警報が発令されれば深夜でも対応が必要になります。もちろん、そうした緊急対応分の代替休暇を取れる体制は整えています。
O :
管理物件で改修点や老朽化を発見したときやお客さまからご要望があったときに、両部門の連携が始まります。日々の維持管理でビル管理事業部が建物の課題やニーズを察し、それに合わせた改善策を建築事業部で実行します。
普段はビル管理事業部がかかりつけ医のように建物を「定期検診」して、いざ「治療・手術が必要」というときに、われわれ建築事業部が外科医のように出動する—— 例えるならそんなイメージですね。
2.ビル管理×建築の連携が生む価値
同じ会社だからブレない。
「お客さまに最高のバリューを届ける」というゴール
W :
ビル管理事業部と建築事業部の社内連携の強みは、希少性の高い情報をシームレスに共有できることです。
外部の建設会社であれば、受注して初めて現場に入りますが、私たちは日々の管理を通じて建物を「定点観測」し続けています。「このエリアでは、営業時間中は音を出す工事をしない方が良い」「このオフィスの工事に関するやり取りを担っているのは〇〇さんだ」といった、日々の管理業務を通じて得た一歩踏み込んだ情報をすでに持っています。
O :
この情報の差が、設計や施工工事のクオリティーに直結します。例えば、通常の工事では、着工後に近隣住民とのトラブル発生やテナントさまからのクレームを受けて工程が止まることも珍しくありません。しかし当社の場合は、ビル管理事業部が事前にテナントさまと調整を行っているため、建築事業部は工事に専念できます。
もちろん社内連携は、トラブル回避だけではなく、お客さまの要望へのスピーディーな対応や改修工事へのスムーズな移行といった付加価値の創出にもつながります。他社同士ですと、どうしても自社の利益や稼働工数に目が行きがちですが、我々は戸田ビルパートナーズという1つのチーム。「お客さまに最高のバリューを届ける」という共通目的がブレることがないため、コスト調整や緊急時の対応、お客さまへのご提案など、あらゆる局面で一丸となって最適解を追求できます。
W :
同じ会社の仲間だから、柔軟に相談やすり合わせができますよね。働きやすさの観点から考えても、大きなメリットだと思います。
3.2人が見据える、建物の未来
新技術の積極導入で、
建物のライフサイクルマネジメントをアップデート
W :
この業界には以前、個人の熟練度に頼る職人文化があったと思います。しかし、今は技術の進化によってその知見も標準化され、確かなアウトプットをすることで若手も第一線で活躍できるようになりましたよね。
O :
そうですね。個人で動くのではなく、チームでノウハウや知見を共有することがより一層重要だと感じています。そうした点で当社には、ビル管理事業と建築事業の連携もそうですが、技術営業や設備部門など、社内のさまざまなリソースを駆使してお客さまの課題を解決しようとする風土があると思います。
W :
労働人口が減っていく中で、いかに作業を効率化して高い品質を維持するかが今後、ますます問われていくでしょう。
そこで今取り組んでいるのが、AIやデータを活用した「最適なタイミングでの予防保全」へのシフトです。過去の膨大な修繕データをもとにAIが予兆を検知し、事前にアラートを出すことができれば、壊れる前に直す計画を立てることができる。ビル管理の方法も今後、大きく変わっていくかもしれません。
O :
私は、図面の3D化を業務に取り入れていきたいです。平面図では見落としがちな、梁(はり)などの構造体と配管の干渉、限られたスペースである天井内での電気配線・排水管・空調ダクトの位置や高さといった、施工タイミングでトラブルになりそうな部分も事前に可視化し調整することができます。さらに、蓄積した3Dデータは、修繕計画をアップデートする際の材料にもなります。
ビル管理事業で得たデータを建築事業にフィードバックし、そのノウハウをデータ化して、ビル管理事業に活かす。そんなサイクルを回せるようになれば、理想ですね。
4.就活生へのメッセージ
強み・個性を活かせる場所が、社内のどこかに必ずある
O :
建築現場で働く上で一番大事な力は、「危機管理能力」です。現場は、一歩間違えば大きな災害や事故につながる危険と隣り合わせです。ちょっと臆病なくらいの慎重さ、他人の命や生活を守る責任感を持つことができる人が向いていると思います。
W :
管理の仕事で求められるのは、「観察力」でしょうか。私たちの仕事は、「蛇口をひねれば水が出る」「スイッチを押せば電気がつく」といった、日々の当たり前を維持することです。そのためには、トラブルが起きる前の小さな予兆を見逃さないことが重要になります。
O :
われわれの仕事はチーム戦ですから、各々がなんでもできるスーパーマンである必要はありません。「ものづくりが好き」「機械の仕組みが好き」「人と話すのが得意」など、何か1つでも自分の武器があれば、それが必ず誰かの助けになります。ご縁があって入社される方には、そんなチームワークの中で、自分らしいキャリアを築いていってもらいたいですね。
W :
当社は、建物ができてからその役目を終えるまで、そのライフサイクルのすべてに関わる会社です。だからこそ、皆さんの個性や強みを活かせる場所が、社内のどこかに必ずあるはずです。まずは、好奇心を持って飛び込んでみてほしいです。