「同じ会社」だから、
良い建物になる。
社内連携の現場とは
建築事業部×設備技術部
何もない場所から、1つの建物が出来るまで。そのプロセスを担う現場の最前線では、日々どのような連携が行われているのか。建物全体を統括する建築施工管理と、電気・空調などの機能を担う設備施工管理。現在進行形で同じ新築プロジェクトを進める2人の担当者に、それぞれの役割と戸田ビルパートナーズならではの社内連携のプロセスを語ってもらった。
A.W.(2022年・中途入社)
建築部 建築工事課 課長/建築施工管理職
前職を含め、長年にわたって建築施工管理の現場一筋で経験を積む。現在は新築工事の責任者として、工程・品質・安全・原価の4大管理を統括し、現場全体をけん引している。
R.N.(2021年・新卒入社)
設備技術部 設備工事課/設備施工管理職
これまでは改修工事を中心にキャリアを重ね、現在は自身初となる新築工事を担当。電気・空調・衛生などの設備工事において、建築側や協力会社との調整を担っている。
1. 建築と設備、それぞれの役割
「器」をつくる建築と、「中身」をつくる設備
A.W. :
(以下、W) 建築施工管理職は、現場全体の工程、安全、原価、品質の4つの管理を統括し、プロジェクトを完成に導くことがミッションです。具体的な業務としては、協力会社との連携、進捗確認、図面のチェックなどが挙げられます。
現場の状況は、日々大きく変わります。毎朝8時の朝礼から始まり、日中は、お客さまや業者さま、社内メンバーとの打ち合わせ、夕方は現場巡回と、現場の隅々まで目を配り、プロジェクトの現在地を常に把握するようにしています。
R.N. :
(以下、N) 設備施工管理職は、空調や電気、衛生といった建物内のあらゆる設備をマネジメントし、その建物が機能するための環境をつくる仕事です。
建築施工管理がまとめた全体工程を確認して、建物の設備機器を問題なく使えるように計画から引き渡しまで一括管理しています。設置計画や配線・配管ルートの選定から、納まり、仕上げまで検討をするため、社内はもちろん、現場の方々とのコミュニケーションも多いです。
W :
建築施工管理が建物の「器」となる構造や外枠をつくり、設備施工管理がその「器」に電気や空調といったライフライン、つまり「中身」を通わせる。そんなふうにイメージしていただくと、わかりやすいと思います。両者が連携することで、初めて建物として機能するのです。
2.建築×設備の連携プロセス
対立ではなく、共に歩む。
「あうんの呼吸」で建物の価値を最大化
W :
建築と設備は、週1回の定例会議はもちろん、それ以外でも毎日のように顔を合わせています。図面上では問題がないように見えても、いざ建物を形にする段階になると調整が必要になることは珍しくありません。そうした現場ならではの課題を解決するためにも、日々の意見交換や相談は不可欠です。
N :
そうですね。例えば、図面上では収まるはずだった天井裏の配管やダクトが、いざ施工段階で確認すると、物理的にスペースが足りず収まり切らないといったケースがあります。そんなときは、建築施工の方に「天井高を少し調整できないか」といった相談をします。
W :
ただ、もちろん即座に「じゃあ、天井を下げよう」とはなりません。私たちには、お客さまとの約束がありますから。安易に天井を下げれば、部屋の利便性や意匠、さらにはコストや工期にも影響しますし、窓枠などの建具との干渉も考えなければなりません。
N :
そこで、「天井を下げる代わりに、梁(はり)の形状を工夫してスペースをつくれないでしょうか」「配管のルートを変更して回避します」といった代替案をお互いに出し合います。建築と設備、それぞれの知見を掛け合わせることで、プロジェクト全体としての品質担保の一致点を探るようなプロセスです。
W :
建築施工管理と設備施工管理をそれぞれ別の会社に発注する場合、どうしてもトラブルが起きた際に、解決策の検討だけではなく、責任の所在を巡る議論になってしまうこともありますが、当社ではそういったことがない。むしろ、ミスがあってもお互いにカバーし合う社風があります。これは、当初中途入社したばかりだった私にとってはうれしい驚きでした。
N :
Wさんとは同じプロジェクトですが、いつも「どうやって最短かつ最高品質でプロジェクトを進行できるか」を一緒に考えてくださるんです。何かあってもこのチームなら大丈夫、という安心感があるからこそ、日々の業務に集中できています。
W :
職種は違えど、私たちは「お客さまのために良い建物をつくる」という同じゴールを目指す仲間ですから。社内連携がスピーディーだからこそ、プロジェクト全体も円滑に進行します。
例えば、設備側の都合でどうしても工程が遅れそうな場合も、社内なら「建築の作業を先に進めておくから、その間に設備側の工程を整えよう」といった調整が阿吽(あうん)の呼吸でできる。このスピードと安心感は、お客さまにとっても大きなメリットだと思います。
N :
現場で気軽な雑談ができることも、実はプロジェクトを進める上で大事ですよね。常に現場の雰囲気が張り詰めていると、どうしても疲れや緊張が出てしまい、思わぬミスにつながりかねません。普段からフランクに話せる関係があるからこそ、メンタル面でも万全の状態で仕事に臨めていると感じます。
W :
そうですね。「同じ釜の飯を食う」ということわざもありますが、何気ないコミュニケーションの積み重ねこそが、チームの結束力を高め、最終的には建物のクオリティー、お客さまの満足度に直結するのだと思います。
3.建築から見る設備、設備から見る建築
全体を俯瞰する「統率力」と、
細かな疑問も解消する「専門性」
N :
Wさんは、現場全体をけん引する力がすごいと思います。建築現場には、それこそ何十社という協力会社さんが出入りしていて、その性格や世代もさまざまです。そういった多種多様な人たちを束ねて、1つの方向に導く力は、自分にはまだないものだと尊敬しますね。
W :
私は、Nさんのような設備施工の方の専門性に助けられています。どうしても、建築施工では、建物の中身である電気や空調の専門的なスペックまではカバーし切れないこともあります。「この機械はどういう仕組みなの?」「ここはどうつなぐのがベスト?」と聞いたときに、設備施工の方がこれまでの知識や経験に基づいて的確に答えてくれる。その専門知識があるからこそ、私は安心して「器」づくりに専念できていると日々感じます。
N :
ありがとうございます。私が今、Wさんたちと進めているプロジェクトは、自分にとって初めての新築工事です。わからないこともあるのですが、建築の方々が気さくに相談に乗ってくださるので、本当に助かっています。
W :
こちらこそです。建築管理職はプロジェクト全体を統括する仕事ですから、社外はもちろん社内のメンバーにもしっかりと目を向けることは重要な役割だと考えています。
4.就活生へのメッセージ
好奇心と素直さが成長への第一歩
W :
これから入社される方には、まずは「興味を持つこと」を大切にしてほしいですね。「この建物や機械はどういう仕組みで動いているんだろう?」という好奇心があれば、知識は後からついてきます。
私にとってのこの仕事の一番のやりがいは、建物が無事に完成したときです。チームで試行錯誤してつくった建物が地図に残り、お客さまに喜んでいただける。その瞬間を味わうために仕事をしていると言っても、過言ではありません。今後は、現在のプロジェクトを完遂させることはもちろん、若手の社員が伸び伸びと成長できる環境づくりにも力を入れていきたいと考えています。
N :
最初はわからないことも多いと思うのですが、そんなときは正直に「わかりません」と声を出すことが大事です。気兼ねなく教えてくれる先輩社員が、当社にはたくさんいます。建築と設備、それぞれの部署メンバーが支え合うチームの一員として、一緒に働ける日を楽しみにしています。
私は今回の現場で初めて新築プロジェクトに携わり、建築という仕事の奥深さを改めて実感しています。改修工事には改修の、新築工事には新築ならではの難しさと面白さがある。その両方を経験できることは、当社の大きな魅力の1つだと思います。